ニキビ治療について
ニキビのできる原因
1. 角化の異常で毛穴がつまる。
2. 過剰な皮脂の分泌
3. にきび菌の繁殖、炎症
4. 活性酸素
毛穴のわきには皮脂腺という腺があり、そこから皮脂が分泌されて肌を潤っています。ところが毛穴の出口で角化の異常が起きると皮脂が外に出られなくなってたまってきます。その状態を「コメド」「めんぽう」「白にきび」などと呼ばれる「にきびのこども」です。普通の肌の色をしていて毛穴が詰まって盛り上がっている状態です。
さて、にきび菌は誰でも持っていてこのたまった皮脂を食べています。そして、にきび菌の排泄したものが紫外線に当たると急速に悪化してきます。その状態が赤いにきび「丘疹」です。さらに毛穴が炎症で壊されると「膿疱」となります。膿を持ったにきびでこの状態になるとにきび跡が残ってしまいます。ですからこうなる前に治療するのが重要です。 なぜなら、にきび跡をつるつるに治すことはできないからです。
ニキビ治療を成功させるポイントはこれらの原因治療をバランスよく行うことです。
ニキビの治療法
当院でははじめに2種類の塗り薬からはじめます。 リン酸ビタミンCとダラシンの外用薬です。この2種類でもバランス良い治療であることが上記から分かります。2週間行って改善傾向がない場合、白にきびが多い場合はグリコール酸ピーリングを行っていきます。
1. 角化の異常を治し角栓のつまりをとる治療
2. 皮脂の分泌を抑える治療
3. にきび菌の繁殖、炎症を抑える治療
- ダラシンローション、ダラシンゲル(抗生剤入り)
- スタデルムクリーム(非ステロイド系坑炎症作用)
- 抗生剤の内服:膿がある時
4. 活性酸素を抑える治療
- ICローション:高濃度ビタミンC誘導体(リン酸ビタミンC)/水溶性
- ダラシンローション、ダラシンゲル(抗生剤入り)
ニキビ患者さんのスキンケア
- 基本的にメイクはして良いです。日本製のUV製品、ファンデーションは極めて質が 高いので、日本製が良いでしょう。毛穴を閉塞させることはありません。
- にきびの3大悪化要因は「紫外線」「睡眠不足」「タバコ」ですので、 UVカットが重要です。
- 食事に関しては制限する必要はありません。
- 洗顔も基本的にはなんでもOKですが、ごしごしこすらないようにしてください。 こすればこするほど毛穴のつまりができてしまうからです。
当院で用意しているニキビ用の石鹸
- ダーマメディコセブンソープ
敏感肌の原因となるラウリン酸、にきび菌の培地となるオレイン酸をふくまない
- ピールバー
ピーリング石鹸です。肌質に応じて3種類用意してあります。
※にきび跡は色が気になっているか凸凹が気になっているかによって治療法が少し変わります。
ニキビ跡治療について
ニキビ跡治療は色に対する治療と凸凹に対する治療があります。
色に対する治療
赤い色が酸化してくると茶色に変化してしまいます。りんごの皮をむいたままにしておくと茶色になります。これが酸化です。茶色くなった状態が炎症後色素沈着症です。
赤い色に対する治療
- ICローション:高濃度ビタミンC誘導体(リン酸ビタミンC)/水溶性
- ICミルク:高濃度VCIP/油溶性(乾燥を伴ったにきびのときローションと併用します。)
- イオントフォレーシス/リン酸ビタミンCの浸透をよくします。
- フォトフェイシャル/6ヶ月以上経っても軽快しない赤いニキビ跡は、赤色をターゲットにしたヘッドを用います。
茶色(炎症後色素沈着症)に対する治療
凸凹に対する治療
ニキビ跡は皮膚の深いところにできてしまった傷跡ですので基本的にはつるつるには ならないです。最新レーザーフラクショナルレーザー1540で改善されるようになりました。陥凹の強いものに対してヒアルロン酸注入をすることもあります。逆に隆起しているニキビ跡を炭酸ガスレーザーで(削るレーザー)治療することもあります。隆起がケロイド、傷跡である場合はステロイドを局部に注射することもあります。
凸凹に対する治療
当院では開院より使い続けていた、ディフェリンゲル(アダパレン)が2008年10月21日より保険適用になりました。
背中のニキビ・ニキビ跡
背中はなかなか外用薬が自分で塗れない場所です。また、茶色の色素沈着が起こり やすい場所です。背中の治療にはグリコール酸ピーリングをはじめからお勧めします。