シワ・たるみ治療について調べると、「ボルニューマ」と「ハイフ」という治療法をよく目にするのですが、違いがよくわかりません。
A.ボルニューマは高周波(RF)を用いる治療法で、ハイフは高密度焦点式超音波を用いる治療法です。作用する皮膚層や効果に違いがあります。
ボルニューマとハイフは、いずれも肌のたるみ改善を目的とした非侵襲的な(体を傷つけないような)美容医療機器ですが、使用するエネルギーの種類や作用する皮膚の層、得られる効果に違いがあります。
ボルニューマの特徴
ボルニューマは、RF(高周波)を使用した治療機器で、皮膚の真皮層から脂肪層にかけて均一に熱エネルギーを伝達します。6.78MHzという高い周波数を持ち、モノポーラ式の電極を採用しているため、広範囲にわたる肌の引き締め効果が期待できます。
また、丸みを帯びた独自のチップにより、顔の凹凸がある部位にも均一な照射が可能です。
痛みは少なく、麻酔なしでの施術が可能な場合が多いです。
施術後のダウンタイムもほとんどなく、日常生活に支障をきたすことは少ないとされています。
ハイフの特徴
ハイフ(HIFU:High Intensity Focused Ultrasound)は、高密度焦点式超音波を使用し、皮膚の深部にあるSMAS筋膜に熱エネルギーを届ける治療法です。これにより、肌の土台から引き上げる効果が期待できます。
特に、皮下4.5mmや3.0mmの深さまで熱を届けることが可能で、たるみの根本的な改善を目指す方に適しています。
こちらも痛みは比較的少なく、施術後のダウンタイムはありません。
ただし、効果の実感には数週間を要する場合があります。
ハイフとボルニューマの比較
組み合わせ治療のメリット
ボルニューマとハイフはそれぞれ異なる層に作用します。そのため、どちらか一方でも問題ありませんが、2つを組み合わせることでより高いリフトアップ効果が期待できます。
例えば、ボルニューマで肌の浅い層を引き締め、ハイフで深い層を引き上げることで、全体的なたるみ改善が可能となります。
このようなコンビネーション治療は、特にリフトアップ効果を高めたい方や、肌のハリ・弾力を向上させたい方におすすめです。
ただし、治療の適応や効果の実感には個人差があります。また、痩せ型で頬がこけている方など、一部の方には適さない場合もございます。施術を検討される際はまず医師とよくご相談ください。