30代後半の女性です。最近、太り始めて、おなかまわりの脂肪がとくに気になります。ダイエットせずに、無理なく痩せられる方法なんてないのでしょうか?
A.リポセル(高密度焦点式超音波治療器)で脂肪を溶かし、インディバ、テクトロンなどを組み合わせることで、溶かした脂肪を排出させます
若いころより太りやすくなった、以前よりも痩せづらくなったと感じる理由のひとつに基礎代謝の低下があります。体重を減らすことだけを目的にせず、痩せやすい体質作りを目指したいものです。
無理なくピンポイントで痩せたい場合はクラツーアルファやリポセルがおすすめです。
クラツーアルファは脂肪細胞を冷却し、凍らせて減少させる痩身治療です。専用のハンドピースを使用し、皮膚と皮下組織の吸引を行います。そして冷却エネルギーを与えることで周囲の組織を傷つけず、脂肪細胞のみを冷やしていきます。冷却によって損傷を受けた脂肪細胞は自然死の状態となり、体の代謝によって分解され、体外に排出されます。また、痛みが少ない治療のため、リラックスした状態で受けることができます。
リポセルは部分痩せさせたい箇所に集中して超音波を照射することで熱エネルギーを発生させ、脂肪層をピンポイントで破壊することができます。脂肪層を破壊すると聞くと怖いイメージがありますが、リポセルのヘッド部分はクーリング機能によって常に5℃まで冷却されているため、施術中の痛みが軽減されるほか、火傷の心配もありません。
破壊された脂肪細胞は体外へと排出されるため、リバウンドの心配もなく、無理なく脂肪吸引に近い効果を比較的手軽に得ることができます。
また、心地いい痩身用医療機器として注目されているのが、インディバという高周波の温熱機器です。スペインの物理学者が開発したもので、2つの電極で体を挟み、電極間の体内に「ジュール熱」(細胞分子の移動で生じる摩擦熱)を発生させます。「インディバ」が熱を発しているわけではないので、熱い、痛いということはありません。体の中からぽかぽかと温くなり、気持ちがよくて施術中に眠ってしまう方がほとんどです。
体を温めると血行や基礎代謝が促され、リンパの流れもよくなります。このため老廃物が排出され、脂肪燃焼が期待できるほか、むくみ、冷え症、関節痛、神経痛、腰痛にも効果があるといわれています。
太りにくい体をつくるには基礎代謝量を上げるだけでなく、適度な運動とバランスの良い食事も大切です。食事を抜くと基礎代謝量が低下してしまうので、かえって太る原因になります。「インディバ」の施術と合わせて規則正しい生活を心がけましょう。
また、「運動は苦手だから少しでもラクして痩せたい」という方は、寝ているだけでOKのダイエットマシンテクトロン(EMS)とインディバを組み合わせる方法があります。
医療用テクトロンは、低・中・高周波を発信し、電気で深部の筋肉を直接動かし、脂肪を燃焼させます。引き締めたい部分にマシンを装着するだけで、ジムでのエクササイズと同様の運動効果が得られ(20分で400回の腹筋運動)、「インディバ」であたためて血流がアップしている部分に「テクトロン」をあてれば、サイズダウンや引き締めが期待できます。また、脂肪溶解注射やダイエット注射、内服薬治療もあります。