爪がキレイに生えてこないので、ペディキュアができません。夏になると足の裏の皮がむけたり……。素足をキレイに保つには、どんなことから始めればいいのでしょう?
A.まずは足の健康調査を。「フットチェック」をして、「フットケア」をしましょう。
足は人目につきにくく、靴や靴下で隠れていることが多いため、チェックを怠りがちです。足のさまざまな症状には、治療に時間がかかるものもあります。自信をもって素足を出せるように、自分の足が今どんな状態なのか、フットチェックを受けてみるとよいでしょう。
フットチェックを習慣づけることで、水虫の疑いがあれば、その場ですぐに感染しているかどうかわかりますし、本人も気づいていない爪の水虫(爪白癬)など潜在的な症状が見つかることもあります。
足の爪の変形については、靴が合っていないせいでつぶれてしまっているのか、陥入爪(かんにゅうそう)や巻き爪といった爪の生え方に問題があるのかがフットチェックでわかります。
また、ウオノメ、タコ、イボなど、足の裏のできものを、自分で削ったりして、根治までの期間を長引かせたり、症状を再発させている方もいます。ウオノメ、タコ、イボは、それぞれ似ているように見えますが、症状も治療法も異なります。
さらに、足には重大な病気が潜んでいることがあります。血管が閉塞することで足指が壊死する疾患で、閉塞性動脈硬化症(血流不全)による皮膚潰瘍や糖尿病性の壊疽などです。慢性の疾患ですが、フットチェックをすることで早期に発見することもできます。
「フットチェック」をして診断をした後に、フットケアを行います。大切なのは処置後の定期的なフォローアップです。タコやウオノメを放置して大きくなったり、爪の疼痛をかばうと歩行に影響を及ぼして膝や腰に負担を生じます。靴の履き方を指導し、足にあった靴を作ってくれる専門店を紹介することもあります。足の形や変形に対応した靴やインソールを作成することで再発予防できます。