素足で足元のおしゃれを楽しみたいのに、足の爪が分厚く、白くにごっていて、爪がキレイに生えてくれません。何か病気なんでしょうか。
A.爪の水虫の疑いがあります。皮膚科で検査すれば、すぐに結果が出ます。
足の爪が分厚くなったり、白くにごっていたり、ボロボロと崩れて爪切りで切りにくくなっているような場合、「爪の水虫(爪白癬)」にかかっている可能性があります。
「爪に水虫?」と不思議に思う人もいるかもしれませんが、足の水虫を完全に治さないままにすると、爪にうつってしまうことがあります。爪の水虫はかゆくないため、ついそのままにしてしまうことが多いようですが、放っておくと確実に症状が進みます。爪が分厚くなって靴に当たって痛くなったりしますし、家族にうつしてしまう可能性も高くなりますから、爪の変化に気づいたら、早めの受診・治療を心がけましょう。
爪の水虫かどうかは、皮膚科で症状の出ている爪を少し採取して白癬菌がいるかどうかを顕微鏡で調べればすぐにわかります。
爪が水虫にかかっていると分かったら、治療には抗真菌の内服薬が効果的です。爪は硬いため、外から薬を塗っても、爪の中にいる白癬菌まで届きにくいからです。
薬の飲み方には以下の2つの方法があります。
- 半年間ぐらい毎日飲む方法
- 1週間薬を飲んで3週間休むことを繰り返す「パルス療法」
薬の副作用で100人に2~3人くらい、肝臓に負担がかかって肝機能が悪化することがありますので、定期的に血液検査が必要です。
パルス療法は、薬を飲み終わった後は経過観察期間ですから、医師の指示に従って爪の状態のチェックのために通院します。
白癬菌はカビの一種なので、梅雨から夏場にかけては、菌が繁殖しやすくなります。予防のために、夏は通気性のいい靴下をはいて過ごしましょう。また、家族にうつさないために、自分専用のスリッパやバスマットを用意しましょう。1日1回足を洗うのも効果的です。切った爪やボロボロ崩れた爪からも感染するので要注意です。