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スタッフブログ

スタッフのデュピクセント体験談。辛いアトピー症状を一緒に治しましょう!

こんにちは、スタッフの有留です。突然ですが私は幼いころからアトピー性皮膚炎があり、ずっとコンプレックスで悩んできました。自分の肌が汚いことに落ち込み、かゆみによるストレスや集中力の低下など、生活の質に大きな影響を与え、また、かゆみに対する不安があると、通常よりもかゆみを感じやすくなり、悪循環の繰り返しでした。

アトピーの病的なかゆみはそうそう我慢できるものではありません。かゆみが我慢できなくなると、ついついかきむしってしまい、かいた後の皮膚を見て、自己嫌悪に陥ってしまいました。一番強いステロイド剤を使用していても一時的に良くなるだけで、またかきむしってしまい、悪循環から中々抜け出せませんでした。

そんな中、アトピー性皮膚炎の10年ぶりの新薬として発売されたのがサノフィの抗IL-4/IL-13受容体抗体「デュピクセント皮下注」です。

デュピクセントの写真

デュピクセントはアトピー性皮膚炎の皮疹やかゆみの原因をブロックする効果のある注射薬です。

今までの治療で十分な効果が得られなかった中等症以上のアトピー性皮膚炎の患者さんに対して、高い改善効果と安全性を示しており、これまでにない優れたアトピー性皮膚炎治療薬であると考えられます。

デュピクセントはアトピー性皮膚炎の病態を悪化させる原因物質のひとつ「インターロイキン-4(IL-4)」および「インターロイキン13(IL-13)」の働きを抑えることによって症状を改善する注射薬です。
ステロイド外用剤やタクロリムス外用剤など、既存治療で適切に治療をおこなっても十分な効果が得られず、強い炎症を伴う皮疹が広範囲に及ぶ場合に使用されます。

今井クリニックのスタッフでもすでに一人デュピクセントを始めており、実際にアトピーの症状が落ち着き、肌状態がとても綺麗になっていきました。私も長年付き合ってきたこの辛いアトピーの症状が改善できるのであればと、7月からデュピクセントを始めてみました。

デュピクセントは自己注射になります。まずは看護師と一緒に動画を見て、一緒に注射の練習をしてきますのでご安心ください。

注射の方法

 緑色のキャップを外す

図: 1

 黄色の針カバーを注射部位に押し当てる

図: 2

❸ しっかりと押し当てたままにする

図: 3

 皮膚から離す

図: 4

実際注射を行った体験談としては、薬液を入れている最中(確認窓が全体黄色に変わるまで)は痛みがあります。個人的には全然耐えられる痛みだと思いました。

注射前は手持ちのステロイドも切れていたので痒くて仕方なかったのですが、注射後は明らかに掻痒感が薄れて、夜も搔きむしることがなくなり、生活がだいぶ楽になりました。左が注射前で、右が注射後の写真です。2週間後の腕の写真で比べると症状が軽減しているのがわかります。

こちらでの掲載は控えますが、背中や腹部のほうが顕著に症状改善されていて、本当に治療を始めてよかったと思いました。一緒にステロイドも使用していたのでその効果かもしれませんが、私の場合一番強いステロイドを使用しても、直後は効果があるのですが根本的な改善には至らず、薬が切れたらまた症状悪化を繰り返していたので、これからデュピクセントを続けていくことで、アトピーの症状を抑え、皮膚のバリア機能を回復させ、生活のクオリティを上げていけたらと思っています。

私の中でデュピクセントを始めるにあたって、一番ネックなのは金額だと思いました。デュピクセントは新薬なので薬価が高額です。そのため高額療養費制度の適用となります。1ヵ月の間に医療機関の窓口で支払うべき額が、一定の金額を超えることになった場合、自己負担額を一定額にまでおさえることができる制度です。詳しくは加入している保険者などにご確認ください。



デュピクセント®の薬剤費の目安




図: 高額療養費制度




自分がアトピーでなければこんなにつらい思いをすることも、高いお金を払って治療を受けることもなかったかなと思うのですが、新薬を使用できるこの時代に生まれたからこそ、高い効果を持つ生物学的製剤受けられるのだと思い、自分なりにうまくこの病気と付き合えるように今後も頑張っていきます。同じお悩みで悩んでいる方がいれば、気軽に今井クリニックにご相談ください。一緒に頑張りましょう。