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スタッフブログ

医師の澤田です。今日は「炎症性粉瘤」についてご紹介します。

「粉瘤」とは皮膚の中に袋ができ、皮脂などの垢をためてしまう良性腫瘍で、皮膚科の診察ではよくある疾患の一つです。

その粉瘤に細菌がついて炎症を起こすと「炎症性粉瘤」になります。粉瘤自体はなんの自覚症状もないですが「炎症性粉瘤」は腫れて痛みがでたり、粉瘤から臭い垢や膿がでてくることもしばしばあります。

「炎症性粉瘤」の基本治療は、抗生剤内服です。抗生剤のみで腫れが落ち着くこともありますが、炎症が強い場合は局所麻酔の注射して皮膚の一部をメスで切開し、中にたまっている垢や膿を押し出して洗い流す処置が必要になります。(切開・排膿)

腫れが強かったり、粉瘤自体が大きいと一回では膿や垢を出し切れないので何回か処置しに来院していただきます。
その後腫れは徐々に引いていき、切開した皮膚も閉じていきます。ここで一旦通院は終わりますが、粉瘤は垢を作る袋自体を取り出さないと再発します。

当院では、切開した傷がなおり炎症がしっかり落ち着いた3ヶ月以降に再度来院していただきエコー検査をします。エコー検査で袋が残り、粉瘤が残存していると判断した場合は袋ごと取り出す手術をご案内させていただきます。

炎症性粉瘤の切開・排膿処置や、粉瘤の手術に当院は対応しています。ご希望の方はまずはクリニックまでお問い合わせください。



傷跡にフラクショナルレーザー

医師の澤田です。傷跡に関するご相談を受けることがあります。

当院にはフラクショナルレーザーがあります。細かい点状のレーザーを皮膚に照射することで、目に見えない微細な穴を開け、皮膚組織の再生を促進し皮膚の凹凸が改善します。ニキビ跡、毛穴、傷跡、シワなどに効果があります。

今回は顔の傷跡がフラクショナルレーザーで跡を残さず治癒した症例をご紹介します。患者様はマラソン中に転倒し、救急で6針の縫合を受けましたが、傷跡が凹んでいたため当院を受診されました。

傷跡が残るかどうかは、傷の深さによって決まります。真皮の深い層(真皮網状層)まで達した場合、傷跡が残ることがあります。受傷直後はテーピングで傷を保護し経過をみていましたが、2ヶ月後からフラクショナルレーザーを開始しました。

フラクショナルレーザーを5回照射し、傷跡がまったくわからなくなるほど綺麗に治癒しています。


ただし、肥厚性瘢痕やケロイドのように皮膚が盛り上がって治癒した傷跡には、フラクショナルレーザーの適応はありません。こういった場合には別の治療(ステロイドのテープや注射)が必要です。また、ケガから何年も経過した古い傷跡(成熟瘢痕)には効果が乏しいことがあります。

このレーザーが適応かどうかはまずは医師の診察からになります。時間がたってしまった白い傷跡(成熟瘢痕)よりも、傷に赤みのあるうちの方が治療効果が高くなりますので早めにご相談いただけると嬉しいです。

♢フラクショナルレーザー傷跡5cm   5500円 (別途 麻酔代あり)