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スタッフブログ

医師の澤田です。

今日は毛細血管拡張症の色素レーザー(Vビームのことです)で改善している症例ご紹介します。
頬や鼻下に毛細血管が拡張した状態で皮膚から透けていることを毛細血管拡張症といいます。

色素レーザーはヘモグロビンの赤い色に選択的に吸収され、その熱エネルギーが熱伝導によって血管壁に拡散し血管壁を破壊することで血管病変を治療するレーザーです。毛細血管拡張症の治療に使われます。

今回の患者さんは頬に太めの毛細血管の拡張が肉眼的に確認できました。
1回のレーザーで毛細血管拡張が減っています。このように肉眼的に太めの毛細血管拡張がはっきりあると、色素レーザーの効果がでやすい印象があります。毛細血管拡張症は1回のレーザーではすべて改善しないので、まずは3~5回程度繰り返しましょう。

レーザー照射後は強く反応すると照射部位の赤みや赤紫色調変化、腫れがでることがあります。
また炎症後色素沈着といって照射部位が徐々に茶色くなってしまうことがあるのでUV対策必須です。場合によってはハイドロキノンという美白剤も塗っていただきます。

毛細血管拡張症のご相談は予約制になっております。ご希望の方はクリニックまでご連絡お願い致します。
(初診日は相談のみになります。レーザー照射はできませんのでご了承下さい。)

コレクチム軟膏

医師の澤田です。今日はコレクチム軟膏についてお話させていただきます。

コレクチム軟膏は皮膚のかゆみ・炎症を抑えるためアトピー性皮膚炎に適応があります。
アトピー性皮膚炎の患者さんは皮膚バリア機能が低下しており、ハウスダストや化学物質などのアレルギー物質により皮膚の炎症・かゆみを引き起こします。

アトピー性皮膚炎の治療3本柱は「薬物療法」「スキンケア」「悪化因子の除去(汗・ストレス・アレルゲン・紫外線等)」です。
薬物療法には外用薬(塗り薬)、内服薬、注射薬がありますが、アトピー性皮膚炎に一番大事なのは外用薬です。内服薬や注射薬を併用することはありますが、外用薬を治療から外すことはまずないです。

コレクチム軟膏は薬物療法の一つである「JAK(ジャック)阻害剤」という塗り薬です。アトピー性皮膚炎では炎症や痒みを引き起こす信号を免疫細胞に送る「JAK/STAT(ジャックスタット)経路」が過剰に働いており、コレクチム軟膏はその経路を抑えることで炎症・痒みを改善します。

1日2回患部に塗布して使用します。小児用・成人用がありとても使いやすい薬です。



アトピー性皮膚炎の治療で一番有名なのはステロイド外用薬かと思います。
ステロイド外用薬は長期間使用すると、皮膚萎縮といって皮膚が薄くなったり、毛細血管が拡張し皮膚の赤みが目立つことがあります。コレクチム軟膏はそういった副作用がないため長期使用ができます。

ただステロイドにはステロイドの良さもあります。コレクチム軟膏のみではアトピー性皮膚炎の症状悪化時には太刀打ちできないです。コレクチム軟膏はステロイド外用薬の強さ5段階のうち中間の強さと言われています。
ステロイド外用薬の副作用が目立ちすぎて使用を嫌がる患者さんもいらっしゃいますが、ステロイド外用薬とコレクチム軟膏を併用したり使い分けすることが治療においては大事ですよ。